英語多読の初心者に最適!リーディング力向上の最終兵器「リーダーズ」のすすめ

英語多読の初心者に最適!リーディング力向上の最終兵器「リーダーズ」のすすめ

英語多読の初心者に最適!リーディング力向上の最終兵器「リーダーズ」のすすめ

今回は、初心者の英語多読にぴったりの本「リーダーズ」についてご紹介したいと思います。
 

そもそもリーダーズって何のこと?

 
リーダーズ(readers)とは、読書を学んでいるネイティブの子供や、語学を勉強しているノンネイティブのために書かれた簡単な本のことを意味する総称です。

要するに、英語の学習用に書かれた、簡単でシンプルな本のことです。

日本でいうと青い鳥文庫や講談社こども文庫的ですが、読者を子供に限らず、英語学習中のノンネイティブの大人も対象にしている点が異なります。

 

ちなみにリーダー(reader)という単語を見ると、まず「指導者」「読者」という意味を思い浮かべると思いますが、ケンブリッジ大学英語辞書でも次のような項目で紹介されています。

reader (SIMPLE BOOK)
a book containing a simple story that is designed for children who are learning to read or people who are learning a language (初級の)読本, 教本

 

 

難易度別のレベル分けで初心者でも読みやすい

 

英語多読では、辞書を引かずにスラスラ読めるような、ほとんど知らない単語がでてこない本をたくさん読むのが効果的と言われています(個人的な経験上、実際に効果的です。)

 

イギリスのオックスフォード大学が出版している世界的に有名なリーダーズでも、本を選ぶコツとして下記のポイントを挙げています。

学習者のレベルに合ったリーダーを選ぶコツ
ー 以下の条件をすべて満たしていることが基準となります。

□ 知らない単語は1ページにつき2~3語以下であること。
□ 1分間に8~10行のペースで読めること。
□ 読んでいる内容の大意が理解できること。

 

この点リーダーズは、登場する単語の数や難易度ごとに本がレベル分けされているので、自分に合ったレベルから徐々に難しい本へと段階的に読み進められるのが魅力です。

たとえば、日本で一番有名なリーダーズであるIBCパブリッシングの「ラダーシリーズ」では、TOEIC300点レベルの初心者向けから、TOEIC700点以上の上級者向けまで、5つのレベルに分かれています。

英語リーダーズのレベル分類例

 

一般的に売られている洋書には、見慣れない英単語や関係代名詞を多用した長いセンテンスなど、初心者にはハードル高すぎな要素が詰まっています。

また慣れない英語を読むのには時間がかかり、途中で集中力が途切れてしまうものですが、リーダーズは1冊が非常に薄いので、読み終わるのに時間がかからないのもメリットです。

 

「ハリーポッターは児童書だから
英語多読の入門にオススメ♪」

という本屋のポップに釣られて
分厚い原書に手を出すと
自転車に乗ったハグリッドが登場する辺りで
本を閉じる羽目になります…(経験談)

 

英語を読むのに慣れない内は自分に合ったレベルのリーダーズを選び、無理せず楽しく英語多読に取り組む方が安全です。

 

 

レベル別の難易度はどの程度違うのか?

 

では実際レベル別に、どれだけ文章の難易度に違いがあるのでしょうか。

以下はラダーシリーズのレベル1と、レベル3、レベル5文章の抜粋です。すべて冒頭の5センテンス(ピリオドで区切られた文章のひとまとまり)を抜き出しています。

単語の難易度や一文の長さを比べてみてください。

 

▼レベル1:初学者用

Once upon a time, there was a rich gentleman. He lived in a far away country. This man owned many great ships. He bought and sold beautiful things from all over the world. His ships brought silks and spices from India, and gold and diamonds from Africa.
ー 美女と野獣 冒頭

 

▼レベル3:中級者用(日本の大学生のTOEIC平均スコア相当)

Mr. Sherlock holmes was sitting at the breakfast table. I was holding the walking stick which a visitor had forgotten the night before. It was a good, thick piece of wood with a large, round head. There was as silver band around it on which was written, “To James Mortimer, M.R.C.S., from his friends of the C.C.H. 1884.” Family doctors often carried such a stick.
ー シャーロック・ホームズ/バスカヴィル家の犬  冒頭

 

▼レベル5:中上級者用(ラダーシリーズの最高難易度。TOEIC700点以上相当)

Every morning, Yoshiko saw her husband off to work at a little after ten o’clock. It was then she finally had some time for herself, and her habit was to shut herself up in the studyーa room which she and her husband both usedーin the Western-style wing of their mansion. She was currently working on a long piece of fiction for the special summer edition of K Magazine.

Famous both as a beauty and as an author, Yoshiko’s reputation had grown to overshadow that of her husband, a secretary at the Foreign Office. A large number of letters from unknown admirers reached her every day.
ー江戸川乱歩傑作選 冒頭

 

どの文章も、すべて「冒頭から5センテンス」という同条件で抜き出したものですが、レベルが上がるごとに文章の長さや複雑さが増しているのがお分かり頂けたと思います。

 

 

大人も楽しめる豊富なラインナップ

リーダーズの誤ったイメージ図

リーダーズ=簡単な本。これでは、シンデレラや桃太郎や子供向けのおとぎ話のようなものを思い浮かべてしまうのではないでしょうか。

 

しかしリーダーズは、シェイクスピアの古典的名作からアガサ・クリスティの推理小説、話題になったハリウッド大作映画まで、大人も楽しめる、さまざまなジャンルの本がレベル毎にラインナップされているのが特徴です。

 

特にイギリスのピアソン社が発行しているピアソン・イングリッシュ・リーダーズは題材にハリウッド映画を多く取り上げており、人気が高いです。

マーベルの人気作品のリーダーズもありますし、必ず自分が読みたいジャンルの本が見つかるはずです。

リーダーズにはマーベル作品やパイレーツ・オブ・カリビアン、ノッティングヒルの恋人など、有名な映画も

 

 

余談ですが……
英語多読の本やサイトには
「絵本から始めましょう♪」
とアドバイスしている場合がありますが
個人的には全くおすすめしません。

 

基本的に絵本は
子供が感情移入しやすい題材で書かれています。

大人は
「昔々あるところにお姫様がいて
色々あってカエルになりました。さぁ困った!」
という本を読んでも感情移入できません。

それどころか
自分はこんな子供だましの内容の本も
スラスラ読めないのか……
と卑屈になる恐れがあります。

 

日本語ですら読みたくない本を
英語で読むのは
はっきり言って苦行でしかないです。

大人の読書に耐えうる題材の作品かどうか
という観点は、
英語多読をする上で非常に大切です。

 

あらすじを読んで、表紙を見て
面白そう!読んでみたい!と思った作品を選ぶ。

これだけで、多少難しくても
途中で投げ出す可能性は

ぐっと低くなります。

 

 

リーダーズの様々な別名

 

英語多読のサイトやブログ、Amazonのレビューなどで、「この本は○○のリトールド版です」と紹介されていることがあります。

このリトールドという単語は「改作する。(本などの内容を誰かに)語り直す」という意味の動詞 retell(分詞:retold)から来ています。

たとえばある本が「シェイクスピアのリトールド版です」と紹介されていたら、それは「シェイクスピアの書いた原文をシンプルな文章に改作した本」という意味です。

ちなみにリトールドという単語ではなく、リライト(rewrite)という単語のこともあります。

リトールドとは

 

また「学習レベル別の」という意味の英単語 グレーデッド(Graded)を使い、グレーデッド・リーダーズと呼ばれることも多いです。

「母国語が英語ではないノンネイティブに対する英語教育」を意味するELT(※)という単語を頭につけて、ELTリーダーズ、ELTグレーデッド・リーダーズと呼ばれる場合もあります。(※) English language Teachingの略

 

リーダーズ、グレーデッド・リーダーズ、ELTグレーデッド・リーダーズ、どれもほぼ同じ意味で使われる単語です。

「Amazonで新しいリーダーズを探したいけれど検索に引っかからない……」とお悩みの場合は、これらの単語も検索キーワードに使ってみて下さい。

 

おわりに

英語多読に効果的と言われているリーダーズ。今回はリーダーズってそもそも何?というご紹介でした。

次回は「ラダーシリーズ」や「ピアソン・イングリッシュリーダーズ」など、英語多読の初心者にオススメのリーダーズをご紹介します→

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