ラダーシリーズじゃ駄目?!英語多読の初心者にオススメの「リーダーズ」辛口紹介

ラダーシリーズじゃ駄目?!英語多読の初心者にオススメの「リーダーズ」辛口紹介

ラダーシリーズじゃ駄目?!英語多読の初心者にオススメの「リーダーズ」辛口紹介

英語多読に効果的と言われているリーダーズ。ここでは日本で入手できる代表的なシリーズから、なかなか見かけないマニアック気味のシリーズまでご紹介していきます。

実際に買って読んでみて分かった個人的な感想や、おすすめしない理由もざっくり書いていますが、「そもそもリーダーズって何なの?」という方はこちらの記事を御覧ください

 

ラダーシリーズ

 

ラダーシリーズの特徴①日本でいちばん有名なリーダーズ②日本語解説や日英対訳のワードリストを掲載。日本人学習者に特化しているからハードルが低い③【デメリット】 古典作品が中心。面白さでは一歩劣る

 

日本でいちばん有名でよく見かけるシリーズです。中規模以上の本屋の洋書コーナーには大抵置いてあります。

一番の特徴は、文中に登場する主要な英単語を紹介した「ワードリスト」が付属していることでしょう。自分のレベルに合った本さえ選べば、辞書を持ち運ぶことなくスラスラと読むことが出来ます。

タイトルに日本語が併記してあるため、アルファベットが目に馴染んでいない初学者の人でも手に取りやすいのもメリットです。

ラダーシリーズのワードリスト

 

 

ただ他のリーダーズと違い、映画や最近の小説を題材にした作品は少なく
全体的に中学校や高校の教科書的なラインナップで面白みに欠けるのが大きなデメリットです。

 

特に、はじめて多読に取り組む方が挑戦するレベル1~2のラインナップは、「グリム童話」や「アンデルセン童話」「イソップものがたり」「日本昔ばなし」など子供向けのおとぎ話が中心です。

品行方正な話が多すぎて
はっきり言って大人は飽きる……

 

 

ラダーシリーズの特徴であるワードリストの効果にも疑問があります。分からない単語が出現するたびに巻末のリストをめくって探すのは結構な手間だからです。

分からない単語を探しているうちに自分が読んでいた部分を見失ったり、複雑な長文だと何をどこまで読んだか分からなくなることもあります。

無理に紙の本のワードリストを使用するより
Kindleなどの電子図書で購入して
辞書ツールを使う方が圧倒的に楽です。

 

 

ラダーシリーズは日本国内では非常に人気が高く、ブックオフやメルカリなどの中古市場でも後述のリーダーズより2倍は高い価格で取引されています。

でも正直、無理にラダーシリーズの中から選ぶ必要はないと思います。

もちろん悪い本だと言っている訳ではありませんが、ラダーシリーズ以外にも良いリーダーズは沢山あります。

 

以下に紹介するリーダーズもAmazonなどで検索してみて下さい。日本語が書いていなくて少し不安かもしれませんが、勇気を出して踏み出せば、楽しい作品が他にもいっぱいありますよ。

 

 

ピアソン・イングリッシュ・リーダーズ

 

ピアソン・イングリッシュリーダーズの特徴①13ジャンル×330作品。気に入る本が必ず見つかる②有名なハリウッド映画を題材にした作品が多く英語が苦手でもハードルが低い③実店舗で取り扱いが豊富なので確認してから購入可

 

ピアソン・イングリッシュ・リーダーズ(Pearson English Graded Readers)は、おそらく海外のリーダーズの中では一番有名なシリーズです。

2015年頃まではペンギン・リーダーズ(Penguin Readers)という名称で販売されていました。メルカリやブックオフなどの中古市場では、ペンギン時代のデザインをよく見かけます。

 

大きな本屋の洋書コーナーには大抵置いてあります。
とにかくラインナップが豊富です。

パイレーツオブカリビアン
フォレストガンプ
Mr.ビーン
ラブアクチュアリー
ノッティングヒルの恋人 etc…
ハリウッド映画を題材にした作品が多いので、次に何を読もうか選ぶのが楽しい!

 

2018年にはマーベル作品を扱った「マーベル・リーダーズ」というシリーズが新たに刊行されました。

ピアソンイングリッシュリーダーズから新たに刊行されたマーベルリーダーズ

 

マーベルリーダーズは、2019年10月現在、レベル2~4まで(A1~B2レベル)の全6作品がラインナップされています

アベンジャーズ
キャプテン・アメリカ ー シビルウォー
マイティー・ソー
アベンジャーズ ー エイジ・オブ・ウルトロン
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー2

マーベルだけでなく、今後はドクター・フーのシリーズも作品化予定だそうです。

 

全体的に「楽しく英語を学んでもらおう!」という意気込みが半端ない、素敵なシリーズです。

表紙がキャッチーで手に取りやすく、ラインナップが豊富で文章の質も高いので、個人的には初心者の方に一番オススメしたいリーダーズです。

 

 

オックスフォード・ブックワームズ

 

オックスフォード・ブックワームズの特徴①英国のオックスフォード大学が出版しているシリーズ。文章の質が高くイギリス英語を学びたい人にもお勧め②9ジャンル×270作品と ラインナップも豊富③【デメリット】ほのかな教材感がある

 

オックスフォード・ブックワームズ(Oxford Bookworms)は、イギリスの著名な大学であるオックスフォード大学の出版局が発行しているリーダーズです。

ピアソン・イングリッシュリーダーズに次ぐ 全7レベル×270作品の豊富なラインナップと、質の高い文章が魅力です。

イギリス英語の作品が多いのでイギリス英語を学びたい人にもおすすめです。

 

ただその作品がイギリス英語か、あるいはアメリカ英語かどうかはウェブサイトでいちいち確認する必要があるのが少しだけ難点です。

たとえばアメリカの古典的名作グレート・ギャッツビーがイギリス英語で書かれていたりして、若干混乱することがあります。

挿絵は基本的に白黒のイラストで
固く真面目な「教材」感があるのもやや残念

ただピアソンのようなキャッチーさが好みでない方は
こちらの方が落ち着いていて良い
かもしれません。

大きい本屋の洋書コーナーに置いてあることが多いですが、ラダーシリーズやピアソン、マクミランに駆逐されている場合も。

 

 

ケンブリッジ・イングリッシュリーダーズ

 

ケンブリッジ・イングリッシュリーダーズ①英国のケンブリッジ大学が出版しているシリーズ②すべて書き下ろしのオリジナル作品③【デメリット】公式の日本語サイトなどが無いので、まだ英語が苦手の場合、購入までのハードルが高い

 

ケンブリッジ・イングリッシュリーダーズ(Cambridge English Readers)は、イギリスの著名な大学であるケンブリッジ大学の出版局が発行しているリーダーズです。

一番の特徴は
全て描き下ろしの
オリジナルストーリー
であること。

全てオリジナルストーリーなので、このリーダーズでしか読めないという希少性があります。

スリラーからロマンスまで、全7レベル、総勢58冊がラインナップされており、自分好みの一冊を探すのも楽しいです。

 

ただ日本語の公式ウェブサイトが無いので、日本語のあらすじはAmazonなどの読者レビューを頼る必要があります。

もちろん英語のあらすじは公式サイトに掲載されているので、中級者の方はそちらを確認すれば問題ないと思います。

でも英語に慣れない初心者の方が
あらすじを確認するのが大変
なので
購入前にギブアップ
することになりかねません。

書店で見かけることも稀ですし、代替となるリーダーズも多いので、個人的には初心者の方があえて選ぶ必要性は少ないと思っています。

 

 

マクミラン・リーダーズ

 

マクミラン・リーダーズの特徴①イギリスの教育出版社マクミラン社のリーダーズ②15ジャンル×200作品の豊富なラインナップ③公式サイトのレベルチェックテストが便利④【デメリット】かすかに教材感がある

 

マクミラン・リーダーズ(Macmillan Readers)はイギリスで教育出版を行っているマクミラン社が発行しているリーダーズです。

ピアソン、オックスフォードに次ぐ、200作品近い豊富なラインナップ。イギリス英語の作品が多く文章の質が高い……など、オックスフォード・ブックワームズと特徴がよく似ています。

古典作品のリトールドが多いですが、他ではほぼリトールドされていない「007」「ブリジット・ジョーンズ」のラインナップは魅力です。

 

マクミランがとても素敵なのは
公式サイトにレベルチェックテスト
がある所です。

簡単な文法問題に答えていくと
最終的に自分に合ったレベルを教えてくれる
仕組みになっています。

 

レベルチェックテストのスタート画面↓

マクミラン・リーダーズ公式サイトにはレベルチェックテストがあります

 

テストは簡単な文法問題で
1レベルにつき7問程度出題されます↓

マクミラン・リーダーズ公式サイトのレベルチェックテストでは、文法問題が出題されます

 

レベルをクリアすると
次のレベルに進むことが出来ます。↓

マクミラン・リーダーズ公式サイトのレベルチェックテストでは、各レベルをクリアすると次のレベルの問題に進むことが出来ます

 

回答を4割ほど間違えると
「あなたのレベルは○○です」
と表示され、次のレベルに進む事ができません。↓

マクミラン・リーダーズ公式サイトのレベルチェックテスト。間違えすぎると次のレベルに進むことができず、「あなたにぴったりのレベルは○○」と表示されます

 

上記の画像の例だと、あなたは「Starter level(初心者レベル)」という結果です。
「Browse titles(一覧を見る)」と書かれた緑色のボタンを押すと、自分に合ったレベルのリーダーズ一覧が表示れます。

なおこのレベルチェックテストの問題はランダムではなく、順番含めて完全に固定です。解答は表示されないので、答えを知りたければ自分で調べる必要があります。

 

 

マクミランの若干の問題点は
オックスフォード・ブックワームズと同じく
挿絵が教科書のイラスト的で
わずかに「教材感」がある
所です。
教材を発行している会社なので仕方ないのかもしれませんが。

 

 

コリンズ・イングリッシュリーダーズ

 

コリンズ・イングリッシュリーダーズの特徴①アガサ・クリスティ作品の圧倒的な品ぞろえ。25作品もあるのでミステリ好きには非常にオススメ②【デメリット】公式の日本語サイトなどが無いので、まだ英語が苦手の場合、購入までのハードルが高い

 

英語辞書で有名なイギリスの教育出版社コリンズが発行しているリーダーズ。

特筆すべきは
アガサ・クリスティ作品の
圧倒的な品ぞろえ!

他社のリーダーズでも「オリエント急行の殺人」や「ナイルに死す」などの有名所は作品化されていますが、このコリンズでは「アガサ・クリスティ ELTリーダーズ」というシリーズ名で25作品もラインナップされています。

 

現在販売中のクリスティの原書と表紙デザインが一緒なので、ミステリー好きで原書の雰囲気を味わってみたい!という方には非常におすすめです。

 

▼コリンズの全クリスティ作品一覧

コリンズイングリッシュリーダーズ「アガサ・クリスティELTリーダーズ」のラインナップ

 

ほとんどのバージョンでCDかMP3ダウンロードコードが付属しています。ただこのクリスティのリーダーズはKindle等の電子書籍に対応しておらず、中級者(レベル3/B1)以上のレベルしか無いのがネックです。

なお他社だと、ピアソンで
「オリエント急行の殺人」
「そして誰もいなくなった」
「鏡はよこにひび割れて」
がリーダーズ化されています。

 

 

コリンズからは他にも「アメイジング・ピープル リーダーズ」という歴史上の偉人を紹介したリーダーズが発行されています。

例えば「アントレプレナーとビジネスマン編」では、ウィリアム・リーバー卿(ユニリーバ社の創業者)やレイ・クロック(マクドナルド社の創業者)など、結構マニアックな人物が紹介されていたりして面白いです。

こちらのシリーズはKindle版が存在し、500円以下の安価な値段で購入できます。

 

 

総じてコリンズは、「量で勝てないからニッチな分野で勝負しよう」という雰囲気のリーダーズです。

そして全体的な問題点は
日本語のウェブサイトが無く
日本の書店でほぼ売っていない
事です。

 

Amazonでも商品概要はほぼ全て英語
で記載されており、
日本語のユーザーレビューも少ないので
英語がまだ苦手な方だと
購入までのハードルが高いと思います。

個人的にはとても好きなシリーズなので、もっと知名度が上がればいいのになぁと願ってやみません。

 

スカラスティック・ELTリーダーズ

 

スカラスティック・リーダーズの特徴①シャーロックなど、他ではリーダーズ化されていないドラマ・映画作品の品揃えが豊富②【デメリット】Amazonですらほぼ売っていない。他リーダーズよりも圧倒的に入手が困難

 

スカラスティック・ELTリーダーズ(Scholastic ELT Readers)はアメリカの出版社スカラスティック社が発行しているリーダーズです。

スカラスティック社、日本での知名度はそんなに高くないですが、子供向けの本の配給会社としては世界最大なんだそうですよ。

 

シャーロックやLOST、OCなど、他のリーダーズでは見かけないドラマのラインナップが豊富です(そしてなぜかベネディクト・カンバーバッチ主演作品が多い)

ラインナップは公式サイトのカタログ(EU版)で御覧ください。

 

スカラスティック社は他にも「ポップコーンELTプライマリ・リーダーズ(Popcorn ELT Primary Readers)」という若年層向けのリーダーズがあるのですが、カンフーパンダやアングリーバード、ヒックとドラゴンなど映画化作品が多く、とても楽しそう。

スカラスティックリーダーズのラインナップ例

 

唯一にして最大の欠点が
日本だと手に入りにくいこと
です。

Amazonでの取り扱いが少なく、取り扱いがあっても「残り1点」的なものが多いです。自分も、ここまでご紹介してきたリーダーズの中で唯一買ったことがありません。

アジア市場向けのウェブサイトはあるのですが、オーストラリア、インド、その他アジアという大雑把な区分になっています。今後のアジア圏での取り扱い増加を願っています。

 

おわりに

英語多読に効果的と言われているリーダーズ。今回は有名なものからマイナーなものまで、各シリーズの特徴をざっくりご紹介しました。

次回はリーダーズ別の難易度(語彙数、TOEICスコア、CEFR)や、レベル別の文章の違いをご紹介したいと思います。

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